医者側は分が悪い

今日の医療を斬る - trackbacks(0) 腰博士

脂肪由来の幹細胞を使った「再生医療」の実施に当たって、十分な説明がなく、かえって症状が悪化したとして70歳の女性が、東京都内の診療所(美容外科)の院長と担当医(当時)に634万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(森冨義明裁判長)は院長らに184万円の支払いを命じた。病院側は説明を尽くし、「私の自由意思に基づき本治療を受けることに同意します」とする同意書に署名を取っていると主張したが、裁判所は「説明義務が尽くされたとは言えない」と判断した。

 

自由診療(健康保険がきかなくて、すべて自費)というのは別としても、手術の同意書に署名までされているのにそれが無効という判決。同意書ってなんだろう? 強いては医療ってなんだろうという疑問を抱かせる判決。同意書がなければ「同意書がない」と言って責め立てられ、同意書があっても結果が悪くて裁判になれば「理解するまで説明すべきだった」と言われる。他の例で言えば借金の連帯保証人、連帯保証人の書類に印を押して「自分に支払い義務があるなんて知らなかった」は通用しない。連帯保証人だって「理解するまで説明すべき」だし、よく分からないまま連帯保証人の書類に判を押したからといって連帯保証人書類は無効という言い分は許されていない。それなのに医療はリスクをきちんと用紙に書いて説明しても治療結果に不満が出てしまうと「理解するまで説明すべきだった」と責められる。そんな事がまかり通るならば「先生は説明義務も十分に尽くしてくれました」というさらなるサインが必要となるのかもしれない。悲しい現実だが、医療に関して医者側は分が悪い。


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