絶対に読まないで欲しい本

今日の医療を斬る - trackbacks(0) 腰博士

おそらくウソが書いてあるんだろうなと思いながらも、あえて釣られて買ってみました。

患者には処方するが、医者が患者になった時には飲まない。そんな薬はありません。手術も病気の時期とか適応がありますから、医者が受けない手術なんて基本的にありません。内容の半分は否定しません(合っています)が、半分は間違っています。

 

例えば「風邪に抗生物質は意味のない誤処方」これは一見その通りです。でも風邪だか肺炎だか見分けがつかないときだってあるのです。もし肺炎だったときに抗生物質を飲まないで我慢していたらどんどん悪くなります。風邪かもしれないけれど、もし肺炎だったら困るから抗生物質を飲んでおこう、そういう場合だって多々あるのです。実際に培養検査で菌が出ているのを確かめてから抗生物質を使う、それが理想ではあるのですが、菌が出るまでに時間がかかるのでそんなことしていたら手遅れです。

 

私の専門である整形外科の骨粗鬆の薬については、「活性型ビタミンD製剤は食欲が低下するのでいけない」これは完全なインチキです。飲んで食欲が低下する人もいないわけではないでしょうが、わずかです。それよりもメインの骨粗鬆治療薬と活性型ビタミンD製剤を合わせて飲むほうが、骨粗鬆治療薬を単独で飲むよりも薬の効果が高くなるのです。さらに「ビス系の骨粗鬆治療薬は顎の骨の壊死が報告されています」というのも昔の話で、今はビス系の骨粗鬆治療薬を飲んだから副作用で顎の骨の壊死が起こるのではなく、歯の治療中に感染したから顎の骨の壊死が起こり、ビス系の骨粗鬆治療薬を飲んでいると治りにくいというのが本当なのです。

 

「命を縮める無用ながん手術」というのも半分はウソです。末期の人に手術し過ぎてはいけないのは本当ですが、手術の適応がある人を放っておいて手術しなかったら明らかに進行してしまいます。がんに対する手術がすべて無用なわけではないのです。

 

一応、記事はすべて医者が書いていることになっていますが、おそらくあえて薬や手術の副作用だけを誇張するように編集されたものだと思います。実に腹立たしい。絶対に買わないでね。


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