手術数で見るよい病院

今日の医療を斬る - trackbacks(0) 腰博士

手術数で見るよい病院などといった本があります。はたして手術数が多いと、その手術が上手くてよいということになるのでしょうか?  

 

たしかに該当の手術をほとんど行っていない病院と比べたら、慣れている分「よい」ということにはなるでしょう。しかし「帝王切開手術の数、日本一」と書いてあったらどうでしょう。手術に慣れているのかもしれませんが、普通分娩でも良さそうなものまで帝王切開してしまっているという可能性が考えられます。 

 

私の専門でいうと、椎間板ヘルニアの手術もそうです。薬で治療すれば切らなくてもそのうちに治るものまでさっさと切ってしまえば、当然のことながら手術数は増えます。でもそれでいいの? それがよい病院なの?  

 

悪性腫瘍やガンの手術などでは、「手術数が多いと慣れていてよい病院」というのはおおむね該当するかと思います。しかしそれだって「悪性の可能性があるから切りましょう」と簡単にいうならば怪しいものです。もう少し検査して様子を見れば切らなくても済んだのかもしれないのに。しかし手遅れだと怖いからと、そこにつけこまれてすぐに手術を受けてしまう傾向は否めません。

 

整形外科で腰痛などの場合、手術しなくても痛みや痺れがとれればそれで解決です。だから私からしてみれば、手術しなくても良く出来るならばその方がよい病院です。いくら手術数が多くてもねえ・・とぼやいてしまいます。

 

別の観点からすると手術数の多い病院の中には「すぐに手術をしましょう」と簡単にいうのですが、手術した後のフォローアップができていない病院があるのが困ります。「消毒は地元でやってもらって」とか「手術はうまくいっているから、あとは近くのところで診てもらって」と手術のやりっぱなし。結果が良ければまだしも、よい結果が出なくても手術だけすれば後は興味なし。悲しいかな、そういう医師・病院がちらほら存在するのも事実です。だからこそ「手術数で見るよい病院」なんてキャッチ、私は嫌いです。


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